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モケーとエーガ 戦闘同人ブログ

模型と映画ネタ中心にアレしたりいろいろとゴニョゴニョ

 
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『天翔る少女』

 ハインライン先生の番組がとても良かったので『天翔る少女』を読み直すことにしますた。
天翔る少女 (創元SF文庫)天翔る少女 (創元SF文庫)
(1971/05)
R・A・ハインライン

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 『天翔る少女』またの名を『ボディの宇宙旅行』 原題は『火星のポドケイン』
 わたしがハインライン先生の二大駄作として『自由未来』とともに推薦している作品である。最初に読んだのは二十年前。古本屋で定価120円というボロボロの奴をワゴンの中に見つけ、30円で買ったと思う。読んだのはそのとき一度だけ。

 あのひどい結末、そしてラストで一人称が入れ替わってしまうという技術的な難点によりハインライン先生のジュブナイルの中でいちばんひでえ出来と評価してしまったわけだが、にもかかわらず二度も装填を変えいまも重版中である。しかも表紙詐欺ではないかといういかすイラストの最新版は翻訳も一新されてます。
天翔る少女【新訳版】 (創元SF文庫)天翔る少女【新訳版】 (創元SF文庫)
(2011/04/28)
R・A・ハインライン

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旧訳と比べてみると、ですます調など思ったほど変化していないようだが、でもキュートな女の子調文章になっていると思う。

 書かれたのは1958年。
 つまり毎年クリスマスシーズンに出版されていたというジュブナイルシリーズ最期の作品である……厳密にいうと最後は1959年の『宇宙の戦士』なのだが、さいわい編集者によってジュブナイル扱いを却下されてしまった。この年代がミソ。
 このシリーズは若者向けというより、若い読者に社会の汚さ大人の悪賢さを教え、人生は時にみじめで不条理に満ちあふれ筋が通らないことも多いと思うけどそれはきみが未熟なだけなんだよ、だから真面目にがんばろうよ!という、あまり元気にならないメッセージを叩き込む。デュボア中佐マジパネェす。
 この傾向の作品としては『ルナゲートの彼方』がとくに苦い。主人公そっちのけで政府のくたびれた役人ばかりが活躍する『ラモックス・ザ・スタービースト』(ジャケ買いに注意せよ)など、「これホントにジュブナイルか?」というのもある。
 結局、作品を通して若者を啓蒙するなんてもう無理、時間のムダ、最近のガキどもは手の施しようないし。と思っちゃったのかどうか……。あきらかにキレた『宇宙の戦士』直前に書かれただけあって躊躇や迷いがあったのかも知れぬ。それで珍しく主人公を女の子にしちゃったり、バッドエンドにしちゃったのか。
 
 そういうわたしの私的「天翔る少女駄作説」に対するひとつの答が、新訳版あとがきで語られていた。これは嬉しい発見で、わざわざ新訳版を買って読み直した甲斐があった。じつは別の結末があったとかなんとか。だからといって日本で読める結末は変わらないんだけどね。でもわたしもハインライン先生のメッセージはとくと叩き込まれてますので、じゅうぶん楽しめます。

テーマ : SF小説    ジャンル : 小説・文学


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今年こそ無慈悲に……いやそれだと狼少年みたいだからやめよう。

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