無料ゲーム:艦隊これくしょん

モケーとエーガ 戦闘同人ブログ

模型と映画ネタ中心にアレしたりいろいろとゴニョゴニョ

 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
06


スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

SF界の巨匠たち

 ここんとこディスカバリーチャンネルで【SF界の巨匠たち】という番組が放送してるんですが、これが原題はProphets Of Sci Fictionという。このチャンネルって元タイトル確認しないと番組の本質が分からないんだよね……。
 つまりSF作家の予言がいかに現実化しているかという検証番組である。だけど各話はまいどひとりのSF作家に絞られていて、H・G・ウェルズやジュール・ベルヌに混じってアーサー・C・クラークや、なんとハインライン先生までもラインナップされていたのであった。

 スカパー!に加入して10年以上経つけれど、ヒストリーチャンネルやディスカバリーチャンネルとかでロバート・A・ハインライン御大の名を聞いたことはいちどもなかったと思う。
 ハインライン先生がメディアに露出しない理由は、おそらく本人の映像や、写真さえろくに残っていないせいもあるだろう。自分の看板番組を持っていたクラーク先生とは違い、そういう目立ちたがりなところは皆無だったらしい。読者を大切にしていたから軽蔑こそしないだろうとは言え、いわゆるギーク、おたく的ノリは嫌っていた。二昔まえの堅苦しい清教徒植民地大地主そのままという人だったみたい。

 ここ二十年間でハインライン先生の名が輝いた事例と言えば、むろんバーホーベンの【スターシップ・トゥルーパー】である。
 【SF界の巨匠たち】は、プレゼンターをリドリー・スコット監督が担当している。つまり積極的に映画ネタを絡めた番組なわけで、当然現代の視聴者はそういう作りでなければ観てくれないだろう。アシモフなら【アイ、ロボット】。ベルヌなら【海底二万里】。クラークなら【2001年宇宙の旅】という具合。当然ハインライン先生は……と危惧すべきところだ。フィリップ・K・ディックの回ではコメンタリーでバーホーベンがバンバン登場してたから尚更心配だ。

 だが結論から申せば、心配は無用であった。【宇宙の戦士】はたしかに問題作として扱われていたが、映画のネタはちょっとだけで、現在では本物のパワードスーツが開発されてます、というところに時間を取っていて、前半で終わってしまったのだ!しかも【宇宙の戦士】のわずか二年後にヒッピーの聖典【異星の客】を書き、「ひとりの作家がこんな対極的な作品を書いたのは驚きだ」とちゃんとコメントしている。これは期待できる。
 で、【月は無慈悲な夜の女王】や【異星の客】【夏への扉】に同じくらい時間を割いていて、ファンとしてはウッヒョー!\(^o^)/という至福の番組だったナリよキテレツ。
 とどめはわたしがハインライン名作選ベスト3に選んでいる【フライデイ(1982)】も取り上げられていたことで、アメリカの日系科学者カク・ミチオ先生が、クレジットカード社会の怖さや、インターネットの発達とその問題点まで描ききっていることをちゃんと指摘していたのだ。本当に、主人公のマージョリー・フライデイがネットサーフィンに耽溺するシーンがあるんですよ。31年前の作品なのに。ちなみに同作品には携帯電話も登場してます。
 それだけではなく、番組にはアポロ11号の時にハインライン先生がクラーク先生とともにテレビに登場したシーンも納められている。初めて先生の肉声を聞いたぜ!!
 コメンタリーもジェリィ・パーネルやディビット・ブリン、ハーラン・エリスンなど多彩。圧倒されたのは「スター・ウォーズ計画」について。ハインライン先生が大統領に提出する草案を書いて、レーガンが演説に引用したんだって。マジでたまげたね!
 
 ひとつ不満があるとすれば本人が直接製作に関わったジョージ・パルの【月世界征服】に言及がなかったことだが、ハインライン先生と冷戦期のアメリカをなぞった文脈だったから致し方なしというところだ。オープニングからして共産主義パラノイアが炸裂した【人形つかい】だったから。

FridayFriday
(1983/07/12)
Robert A. Heinlein

商品詳細を見る

テーマ : SF    ジャンル : 小説・文学


Comments

Leave a Comment


Body

プロフィール

 ながと

Author: ながと
今年こそ無慈悲に……いやそれだと狼少年みたいだからやめよう。

月別アーカイブ
FC2カウンター
 
ブログ内検索
 
 
 
 
 
 
ブロとも申請フォーム
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。