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モケーとエーガ 戦闘同人ブログ

模型と映画ネタ中心にアレしたりいろいろとゴニョゴニョ

 
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【おおかみこどもの雨と雪】観てきた。

 たいへんながい夏休みだったけどぼちぼちリブート。

 夏休みのあいだも映画、とくに洋画をたくさん観たのだが、いかんせん悲しいくらいインプレッションがなんにも浮かばない……。とくに【アベンジャーズ】。観る前からどんな筋書きでどんな場面を見せられるのか全部予想できてしまうのはいただけない……。どうも大予算ハリウッドムービーに毒されすぎたようだ。
 なのでそうした洋画はあとでまとめてなんとかするとして、今回は一部で評判の細田守の新作についてぐだぐだと。
おおかみこどもの雨と雪 オフィシャルブック 花のようにおおかみこどもの雨と雪 オフィシャルブック 花のように
(2012/07/23)
おおかみこどもの雨と雪」製作委員会

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 なんとゆうかきれいな映画であった。
 だが作品を褒めるのにまず作画を絶賛するのでは底辺アニオタと変わりない(その次が声優談義)。それでは絵本を眺めて喜ぶちびっ子と同じレベルである。
 さいわいわれわれはイデオンや劇場版999、果てはSWのレッドリーダー墜落シーン等で鍛えられ、些細な作画敵破綻などドラマが優れていればぜんぜん気にならないことを知っている(そりゃもっと絵がきれいならいいなとは思うけど)。
 で、そのドラマについてだが。
 ちまたでは女性主人公の人となりに批判が集中しているらしい……。とくに若いシングルマザーのみなさんが怒っているのだという。たしかに、あの主人公の行動にはいちいち引っかかるところがある。
 初っ端から、妊娠したのでなんとかしなきゃならないけど毛むくじゃらの赤ちゃんが生まれちゃったらヤバイじゃん!仕方ないから本で勉強して自宅で出産しよーっと♪、である。まともな感覚のひとならここでまずびびるはず。しかも主人公には友達がひとりもいない。当然支援は皆無。
 信者派はそういうツッコミにたいして「フィクションなのになに真面目に考えてんの?」などと思考放棄的反論で返すのが常だが、あれ不快だからやめて欲しいよね。大好きな作品を貶めてまで擁護したいかね?
 【おおかみこども】はとくにリアルな生活ディティールを盛り込んだ作品だから、そういうツッコミを受けるのは当然だし。
 だが肝心な細田監督の「リアルなディティール」の案配がやけにトンチンカンなんだよね~……。「お勉強できても馬鹿な子っているよね」とはライラ・ミラ・ライラ姐さんの言だが、リアルに描けば描くほど主人公がのうたりんに見えてくるというのはいかがなものか。
 都会にいるとオオカミ人間として生まれてしまった子供たちの正体がばれる、というので主人公は過疎村に逃げ込むことにする。なんとまたまた本を読んだだけで農業を始める。この判断も主人公の思い込みによる独断で、助言の類はいっさい無い。オオカミ男の彼氏がなんで都会に出てきたのか考えなかったのか?
 主人公は「なんでもっといろいろ聞かなかったんだろう」と遅まきながら後悔するが、だいたい困っても人になにか教わるという姿勢がないのだ。このへん悪い意味で現代的というか、人と人の繋がりを軽視して思い込み一辺倒な生き方は観ててグロテスクであった。途中で親子ともども野垂れ死んでも不思議ではない……。
 ところがさいわい田舎の人たちは優しくて世話好きな人ばかりで、主人公が自立するお手伝いを買って出てくれる。わたしは過疎村に赴任したお医者さんが村人にいびり倒されて辞職に追い込まれた、というレポートを読んだことがあるのだが、田舎は異分子に厳しいぞ……。
 だがそのへんはきれいなファンタジー要素としてまだ割り切れる。が、主人公に親切な人たちは役割が終わればそれきりパタリと登場しなくなる。人格のない記号でしかないのだ。リアルな生活を追求してても肝心の人間様がこれじゃあ……。
 幼稚園に行きたいとごねるこどもに「だめ!」一喝するだけなのもねえ……。そりゃあんたの立場ではまずいだろうけど、ちっとはこどもの気持ちも考えようよ……と。川に落ちて息をしてないこどもを抱き上げワンワン泣き出すだけってのも違和感バリバリで、せめて脈を見たり体をこすってあげたり蘇生を試みたり、取り乱していても母親的にそれなりな行動を取るものではないか。
 こうした主人公の独り善がりな脳内お花畑加減は細かい描写の隅々に現れる。山のヌシがキツネだからといって桃とおいなりさんをお供えするところなど、確信犯的である。キツネにわざわざ桃だけ選ばせてるんだから。

 こうしたリアリティーとファンタジーの取捨選択のまずさが、結果的に妙な味わいを醸し出している。ひょっとしたら主人公は途中で発狂してて、後半は【ジェイコブズラダー】か【未来世紀ブラジル】的思念世界なのかしらとブラックなたのしみかたもできる。むしろ主人公に感情移入するのに失敗したらそうやって楽しむしかない。

 だがそんな主人公よりも主要男性陣(オオカミ旦那、こどもなど)キャラクター全般のステレオタイプっぶりのほうが深刻だ。だけど描くと長いので省略。五段階評価は★★★だ。富野監督はいったいこの映画のなにに感じ入ったんだろうね。それでも【サマーウォーズ】よりはましだ。

テーマ : アニメ    ジャンル : 映画


Comments

「コクリコ坂」って観た時には結構よくできた映画と思ったけど、1年たつともう思い出しもしない。

「おおかみこども」はどうなのかな。結構ふっと思い出したりするかもしれない。まあ、いきなりおおかみおとこの亡骸がゴミ処理車で運ばれていっちゃう場面はすげえハードでしたなあ。
 押井守の映画みたいにじわじわ来る映画もありますからねぇ。かくいう【時をかける少女】もブレイクしたのはテレビで放送して実況版が盛り上がってからでした。

 個人的にはおおかみおとこの死はもうちょいキャラが立ってたら、絶望感に打ちひしがれるほどの衝撃だったんですけどね。
 それから最後も、まず学校に雪を迎えに行って、姿を消した弟を捜すためにやむなく変身して、家族の絆を確かめ合うとか……そのくらいドラマがあっても良かったような……。まあライト感覚がいまの作風ですが。

 しかし細田監督、日テレの「ジブリの代替」政策にうまく乗っかったかたちとはいえ、タフに作品作り続けて欲しいです。

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今年こそ無慈悲に……いやそれだと狼少年みたいだからやめよう。

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