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モケーとエーガ 戦闘同人ブログ

模型と映画ネタ中心にアレしたりいろいろとゴニョゴニョ

 
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『機動戦士ガンダム UC』小説続き

 たぶん日本初のガンダムが主人公なガンダム作品……読み始めるとすぐ気付くかと思う。一年戦争から入った世代は、この点にやや違和感を覚えるかも。短絡的に「ガンダムがエヴァっぽく描かれててイヤーン」という人もいるかも知れない。だが原作者フクイ軍曹はガンダムスキーというよりイデオンのほうに感銘を受けたのだというから、なんとなく納得。

 物語導入部は主人公の元へ女の子が空から降ってくる……ラピュタを彷彿とさせるオープニングが、殺伐とした戦争群像劇の始まりを予期している読者を裏切り、ちょっとしたファンタジーを添加してくれる。悪くないッス。古くより良き冒険活劇の導入部とは、女が厄介事を持ち込んでくるものと相場は決まっておる。【カリオストロの城】も『イデオン』も『ヤマト』も『999』もそうでっしゃろ?
 何よりもそれによって物語の方向性も示唆されるわけで。
 そしてその通り、謎を孕んだ巨大ロボ(笑)とともに宝探しが始まるという……明らかに、これまでのガンダムと違って物語の目的がはっきりしている。おかげでスポンサーのために、物語を回す必要最低限の便宜として付け足されたロボットが、ついに主役の座を勝ち取ったのであった。
 ガンダムはあくまで主人公がたまたま扱ってる道具じゃなきゃいやだ!というモデラー系ガノタのみなさんも大勢いることだろうから、この点は不満かもしれない。
 だが一個の作品として描くならこのほうが描きやすい、とフクイ軍曹が思ったのかどうか。そうでなきゃ『MSイグルー』みたいな、中心核のない宇宙二等兵ブルースふう群像劇をダラダラ続けるしかないもんね……。そのへん作家的野心を感じます。

 まず最初に感心したのがモビルスーツの操縦&戦闘描写。これって活字だけで描くのってめんどくさいと思うんだ。SF作家でも省略簡素化しがちなところを正面切って描いてる。しかもけっこうページを費やしてるのに読者が「これは変だぞ?」と思ってしまう破綻もない。読んでると自然にゼータガンダムあたりの絵が浮かんでくるのがすご~いね。
 しかもチョコチョコ科学考証的小ネタを差し挟んで、未来ロボット戦記にSF的な厚みを持たせることにまで成功している。科学考証はガンダムにとっては諸刃の剣なのである……厳密にやり過ぎれば「モビルスーツなんて成立しません」という結論になってしまうからだ。その点『UC』は絶妙なバランスで、「リアルっぽい」感じを出す薬味としてだけ機能しています。そりゃたしかにガンダムって後出しジャンケンな辻褄合わせ考証の塊なんだけど、その莫大なデータベースを取捨選択するだけでも、途方もない労力であったはず。
 これだけで、いままでのガンダム小説とはレベルが違うって思いますね。


 そんな感じで、劇場に【エピソード4】観に行ったら面白すぎて原作めくるページが止まらなくなっちゃいました。ガンダムにはまったのなんて『0083』以来です。いい歳こいて(笑)
 ぶっちゃけもう最終刊まで読了しちゃったんだけど、読書感想文は思い付いたらまたなんか書きます。それにしてもあと二話で終わるのか……心配だ。
ユニコーンの日(上)  機動戦士ガンダムUC(1) (角川文庫)ユニコーンの日(上) 機動戦士ガンダムUC(1) (角川文庫)
(2010/01/23)
福井 晴敏

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テーマ : 読書感想    ジャンル : 小説・文学


Comments

私も会社の同僚から猛プッシュを受けてBDを2話まで借りて観て、期待以上に面白かったので原作を読み始めたらまあ小説が良くできていること!
BDではかなり端折られてるエコーズ隊の内情描写とかすごくイイです。
アニメは動きを楽しむダイジェスト版として、小説を読み終わってから観ていこうというスタンスに変えました。
現在3巻途中で、まだまだこれから楽しめそうです。
 ephemerisさんご無沙汰です!
そうですか、そちらもハマってらっしゃいますか。現在BD化されている原作五巻を過ぎると、展開が一気に加速して最期まで立て続けに読んでしまいました。構成は最後までしっかりしてましたよ!国内だとわりとビッグネームの作家さんでも行き当たりばったり書いて結末前で筆が途絶えてしまうことが珍しくないですから、それだけでびっくりでした(笑)
 わたしも借りて読んだのですが、加藤直之表紙版の文庫をゆっくり買い揃えながら、読み直そうと思ってます。

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今年こそ無慈悲に……いやそれだと狼少年みたいだからやめよう。

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