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モケーとエーガ 戦闘同人ブログ

模型と映画ネタ中心にアレしたりいろいろとゴニョゴニョ

 
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盆休みだ読書をしよう

 というわけで、暑いしホラーがいいねとチョイスしたのがこれである。
隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)
(1998/07)
ジャック ケッチャム

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 先日映画が公開されたということで妖怪アンテナに引っかかっていた代物。ちなみにDVDは来月発売ナリ。
隣の家の少女 [DVD]隣の家の少女 [DVD]
(2010/09/08)
ブライス・オーファースダニエル・マンシェ

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 ごく簡単に要約すれば、交通事故で両親を失って主人公の隣の家に引き取られた姉妹が徐々に虐待されてゆく様を描いている。虐待を一手に引き受ける姉のメグは気丈な赤毛のポニテということで、アリエッティが吊されひん剥かれてあれやこれやの暴力的恥辱行為を強要され続けるといえばイメージしやすいでしょう……さーもう胸くそ悪くなってきましたか?

 扶桑社ではこの本をモダンホラーとカテゴライズしているようですが、ジョナサン・キャロルやキングと並べるのはちと違和感を覚える。
 ……などと語っているけどごめん、キングは読んだこと無いです。なんとなくクーンツやダン・シモンズの『殺戮のチェスゲーム』と同じなんじゃない?とたかをくくっているためですが、人物の日常描写がやたらと要り細に渡って長いのは苦手なのだ。映画も【ミスト】はなにが良いのかさっぱりだったし。キャロルはそのへん簡潔だから好き。
 だが話逸れちった。ていうかこの本も1998年に文庫化されて31版も版を重ねていることだし、いまさら書評でもないか。
 普段は娯楽性の高い映画や小説が好きだ、それも性善説に基づいたドラマのほうが好み、人間描写に関する洞察力とかなんとかはハインライン先生のレベルが好ましい(先生の人間描写力をバカにしているのではない。ハインラインは人間を描くのが下手だという評価は良く目にするが、そいつらは『自由未来』を読んでないのだろう。人間描写はともかくハインライン先生の全作を通じて二番目の駄作なので薦めませんが)、というのがわたしの作品選びの基準ですが、たまにはゲテモノや毒を食べたくなるというもの。正直言って映画【隣の家の少女】に釣られたのも、シチュエーションがエロそうだ、という不純な動機からだ。ところが今はインターネットで検索すればいろいろ批評が読めてしまう便利な世の中。原作本の異様な評価の高さに気付くのに一日もかからないのである。
 モダンホラーとは違うと思うのはなぜかというと、超常現象はないし、シリアルキラーが出てくるわけでもないから。レクター博士的異常心理を扱っているわけでもない……そこがこの本の最悪なところなんですけど。
 テレビで母親とその内縁の男が幼い子供を虐待して殺したというニュースに接したときとか、我々は「続ければ殺人になってしまうのにあの連中はなんで最後までやってしまうのだろう」と首をひねるのだが、なんでそうなってしまうのか、この本はある程度システマチックに解説している。他にも女子高生コンクリート詰め殺人の時なにが起こったのかとか、小学校で特定の子を虐めてたときおれらはどんな心理状態だったのかとか……よくよく考えると忘れたふりをしているだけで脳味噌のどこかでちゃんと覚えていることを、この本がグサッとほじくり返すトコが最悪なのね。
 つまりこの本は、特殊なサイコキラーでもなんでもなく、よほど善人でもない限りどんな人も、ちょっとしたきっかけで文庫版358ページで主人公が戦慄と共に悟る「人間性のかけらもない動物以下の邪悪な知的生命体」に変貌する可能性を内包しているんじゃない?と語っているのであった。これがホラーでなくてなんなのよ?なんだけど、どっちかっていうと読後感は『人間失格』に近いバツの悪さです。肝試しに一読どうっすか? 
 


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Author: ながと
今年こそ無慈悲に……いやそれだと狼少年みたいだからやめよう。

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